ChatGPT は、日々のアイデアの壁打ちや調査、記事執筆で一般利用されはじめています。あなたも、日頃からChatGPT を活用しているのではないでしょうか。
ChatGPT の利用頻度が上がるにつれて「ChatGPT で必要な履歴をすばやく見つけたい」「ChatGPT の履歴を効率的に管理したい」といった考えにいたる方も多いはず。
ChatGPT で知りたい情報を出力できても、あとで参照できなければ同じ質問をまた投げなくてはならず、余計な手間が発生してしまうことでしょう。
実は、Notion を利用することで ChatGPT の履歴を効率的に管理できることをご存じでしょうか。
▼ChatGPT to Notion の概要を今すぐ確認したい方はこちら
ChatGPT to Notion の概要
この記事では、ChatGPT を Notion に連携して効率的に履歴を管理できる「ChatGPT to Notion」についてご紹介します。ChatGPT to Notion の機能や使い方、導入メリットについて理解いただけます。
ChatGPT と Notion の導入だけで、わずらわしい作業を誰でも削減することができるでしょう。ぜひ最後までご覧ください。
- ChatGPT の履歴は Notion を使うと効率的に管理できる
- 管理にはChromeプラグインのChatGPT to Notion を導入する必要がある
- ChatGPT、Notion、ChatGPT to Notion はすべて簡単に無料で導入できる
ChatGPT to Notion の概要
ChatGPT to Notionは、ChatGPTの履歴を自動で整理してくれるChromeプラグインの1つです。Notion に追加したデータベースにワンクリックで簡単保存できるため、あとから情報をすばやく見つけられて便利です。
Notion データベースの項目を自由に追加、削除できるため、カスタマイズ性に優れていることも特徴です。
項目 | 内容 |
---|---|
プラグイン名 | ChatGPT to Notion |
提供元 | Théo Lartigau |
公式ページ | ChatGPT to Notion - Chrome Web Store |
サイズ | 7.87MiB |
言語 | 日本語、英語、フランス語 |
収集する情報 | 個人を特定できる情報 ※例:名前/住所/メールアドレス/年齢/個人識別番号 |
サポート | あり ※サポートサイト:ChatGPT to Notion サポートページ |
※2024年6月時点
ここでは、ChatGPT to Notionの開発者と口コミや評判について解説します。
それぞれ見ていきましょう。
ChatGPT to Notion の開発者
ChatGPT to Notionの開発者は「Théo Lartigau」さんです。調査したところ、出身国や学歴、職業は不詳でした。
Chrome ウェブストアで「Bard to Notion」というプラグインも開発しており、NotionとAIの軸でツールを作るエンジニアだと考えられます。
ChatGPT to Notion の口コミや評判
ChatGPT to Notion の口コミや評判を見てみましょう。
項目 | 内容 |
---|---|
評価点数 | :4.2 |
口コミ数 | 86件 |
インストール数 | 60,000 |
※2024年6月時点
Chrome ウェブストアでは「4.2」、インストール数は60,000以上と非常に高い評価でした。
口コミも86件あり、Chrome ウェブストアの中でも信用できるでしょう。
口コミを細かく調べると「固まってしまう」というマイナスはあるものの、「助かっている」というプラスの評判があり、実際に作業を効率化しているユーザーもいます。
x seki 2024/01/26
とても助かっています。
保存する範囲を会話単位とスレッド単位で選択できるのが便利!
ok koo 2024/01/10
しょっちゅう固まります・・・。
ChatGPT to Notion の使い方
次に、ChatGPT to Notionの使い方について解説します。以下の手順で利用します。
- Notion とChatGPT のアカウントを作成する
- Notion の新規ページに空のデータベースを作成する
- Chromeプラグインで ChatGPT to Notion をインストールする
- ChromeプラグインとNotionデータベースを連携する
- ChatGPT の出力履歴をデータベースに保存する
- Notionデータベースに回答が保存されているか確認する
1.Notion とChatGPT のアカウントを作成する
ChatGPT to Notionの導入には、事前に「Notion」と「ChatGPT」のアカウント作成が必要です。
アカウントをお持ちでない場合は、以下のリンクから事前にそれぞれのアカウントを用意しておきましょう。
どちらのアカウントも無料で作成可能です。
「ChatGPT4」や「Notion AI」といった有料プランの契約は不要ですので、安心して登録してください。
2.Notion の新規ページに空のデータベースを作成する
ChatGPT to Notionをインストールする前に、まずはNotionにChatGPTからの出力履歴を保存する空のデータベースを作成しましょう。
空のデータベースがなければ、ChatGPT to Notion が正常に機能しません。空のデータベースは次の手順で作成します。
1.「ページを追加」を選択する
Notion の左サイドバーから「ページを追加」を選択します。
2.新規ページに名前をつける
新規ページのデータベースに名前をつけます。今回は、ページの命名を「ChatGPT to Notion」としました。
3.空のデータベースを追加する
「/」を入力して空のデータベースを追加します。テーブルビューを選択しましょう。
4.空のデータベースに名前をつける
データベースの名前が「無題」となっているため、名称を変更しましょう。ページ名同様、データベースを「ChatGPT to Notion」としました。
5.データベースに「タイトル」「URL」を設定する
空のテーブルビューに「タイトル」を設定します。テーブルの見出しをクリックすると、列名やデータ型の編集をおこなえます。
併せて「URL」も設定してください。
「URL」の設定は、プロパティから選択できます。
空のテーブルビューには「日付」や「タグ」などの好きな項目を追加できますので、作成したデータベースに合わせてカスタマイズしましょう。
以上で、ChatGPT to Notion のデータベース作成は完了です。
3.Chrome拡張機能で ChatGPT to Notion をインストールする
NotionでChatGPT用のデータベースを作成したら、Chromeウェブストアから「ChatGPT to Notion」をインストールしましょう。
「Chromeに追加」をクリックしてください。
「ChatGPT to Notionを追加しますか?」とポップアップが立ち上がるため、「拡張機能を追加」をクリックしましょう。
「ChatGPT to Notion」のアイコンがChrome拡張機能に追加されます。
4.ChromeプラグインとNotionデータベースを連携する
ChatGPT、Notion、ChatGPT to Notionの準備ができたら、ChromeプラグインとNotionデータベースを連携させましょう。
Google Chrome の右上に表示されている「ChatGPT to Notion」のアイコンをクリックすれば、Notion の設定ページに飛びます。
ChatGPT to Notion が Notion にアクセスにして問題ないか確認されるため、「ページを選択」をクリックしてください。Notion にアクセスするページの選択画面に移動するため、事前に作成したデータベースへのアクセスを許可しましょう。以上で ChatGPT と Notion の連携は完了です。最後に ChatGPT to Notion が正常に稼働するのかテストしましょう。
5.ChatGPT の出力ログをデータベースに保存する
ChatGPT to NotionをインストールしたGoogleアカウントのChatGPTを開いて、実際に質問してみましょう。
ChatGPT の出力履歴を保存する方法は以下の2通りあります。
必要な出力履歴によって、2通りの保存方法を使い分けましょう。
出力履歴の全体を保存する
ChatGPT で出力した履歴全部を保存するために、Google Chrome の右上にある「ChatGPT to Notion」のアイコンをクリックしましょう。
「リンクされたDBがありません」と表示されていますが、一番下にアクセスを許可したNotionのデータベースが表示されます。
まずはリンクするために「ChatGPT to Notion」のデータベースを選択してください。その後、「設定ボタン」をクリックします。
Notion データベースとリンクできたら、「リンクされたデータベース」に連携されます。
「全チャットを保存」をクリックすると、出力履歴を全てを保存できます。
出力履歴の一部を保存する
ChatGPT から出力した履歴の一部を保存する場合は、チャットルーム内のアイコンの下にあるピンマークをクリックします。
ピンマークをクリックすると以下のようなポップアップが表示されます。
「保存」をクリックすれば、指定した出力履歴がNotionのデータベースに保存されます。
6.Notionデータベースに回答が保存されているか確認する
ChatGPT で保存した出力履歴が Notionのデータベースに保存されているか、実際に確認してみましょう。ChatGPT to Notion が正常に機能していれば、以下のように Notion 内で保存されています。
Notion 内に出力履歴がまとめられているのを確認できたら、ChatGPT to Notion の導入は完了です。
今後使用していくなかで必要な項目があれば、どんどん追加して自分だけのデータベースを作っていきましょう。
また、自分だけのデータベースを作るときに、URLはGPTとの連携の都合上必要なプロパティです。しかし、正直あまり使うことはないかと思うので、非表示にしてしまうのもいいかもしれません。URLプロパティを非表示にしても、ChatGPT to Notionの動作に影響はありません。
ChatGPT to Notion のメリット
ここでは、ChatGPT to Notion の導入メリットを解説します。
以下の3つのメリットが得られます。
それぞれ詳しく解説していきます。
出力した履歴を簡単に見返せる
1つ目は、出力した履歴を簡単に見返せることです。
ChatGPT への質問が続くと、あとから履歴を取り出すには手間がかかります。
そこで、ChatGPT 上で必要な履歴にピンマークを指しましょう。どのあたりの履歴かわからなくても上から順番に見直す必要はありません。
過去の質問や会話が Notion に保存されているから、あとで見返しやすいはずです。
また、Notion に保存できる情報はテキストだけではありません。表やプログラミングコードも対象にできます。
ChatGPT to Notion の導入は、ChatGPT の使用頻度が多い方にとっては、大きなメリットといえます。
効率的に情報管理できる
2つ目は、効率的に情報管理できることです。
ChatGPT to Notion を使うと、ChatGPT の出力履歴をワンクリックで Notion に保存できます。
Notion で情報を一元管理すれば検索や共有が簡単になります。結果、大幅に情報管理が効率化をできるでしょう。
また、Notion のページ内で関連情報をリンクさせたり、タグ付けや整理をしたりすれば、情報の関係性を明確化できます。
情報を効率的に蓄積していけるため、自分だけのデータベースを手に入れられます。
Notion との連携で ChatGPT の活用の幅が広がる
3つ目は、Notionとの連携でChatGPTの活用の幅が広がることです。
Notion は、単なる情報管理のためのツールではなく、プロジェクト管理やドキュメント作成、データベース管理など、幅広く活用できるコネクテッドワークスペースツールです。
Notion を ChatGPT と連携させると、AI によるインプット/出力データの情報格納に加えて、データの共有や他業務への接続などで組織内の情報を一元管理できます。
個人の作業効率だけでなく、組織の課題も解消できるメリットがあるといえます。
現在、ChatGPT といった生成AIを使った働き方が当たり前になりつつあります。Notion と連携して、組織内の業務を効率化してはいかがでしょうか。
ChatGPT to Notion に関するまとめ
この記事では、ChatGPT to Notion の機能や導入方法、導入メリットについて解説してきました。
ChatGPT は便利なAIツールですが、出力履歴が増えるほど情報を見返したり、整理したりする時間がかかりすぎてしまいます。
しかし、ChatGPT to Notionを導入すれば必要な出力履歴をワンクリックで簡単にNotionに保存できます。
あなたの多くの時間を削減できるプラグインであることは間違いありません。
ChatGPT と Notion を別々に使っている方は、ぜひ ChatGPT to Notion を導入してみてください。
▼ChatGPT to Notionの使い方について改めて確認する
ChatGPT to Notion の使い方