Notionでのマインドマップの作り方!ツール連携方法や無料テンプレートも紹介

Notionでのマインドマップの作り方!ツール連携方法や無料テンプレートも紹介

Notionで日々のメモや情報を管理している方の中には、「Notionでマインドマップも作成したい」と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

情報整理のNotionと思考整理のマインドマップ、簡単に横断できるようになれば嬉しいですよね。

結論として、Notionを活用すれば、無料かつ効率的にマインドマップを作成できます。特に、LarkをNotion上に埋め込んで直接編集する方法が最もおすすめです。

▼Notionでマインドマップを作成するのに最もおすすめな方法を今すぐ確認したい方はこちら
外部ツールで作成したマインドマップを埋め込む方法

本記事では、Notionを使ってマインドマップを作成する方法や、無料で利用できるテンプレートを紹介します。

Notionを使ってマインドマップを作成することは可能ですが、筆者としてはマインドマップの作成を外部ツールに頼ってNotion上に表示する、またはNotion AIを活用する方法がおすすめです。

ぜひご自身の性格や目的に合った方法を試してみてください。

Notionのアカウントをまだお持ちでない方は、以下の「Notionのログイン(login)やアカウント作成の方法を解説」の記事をご覧いただき解説を読み進めてみてください。

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Notionのログイン(login)やアカウント作成の方法を解説
  • Notionでマインドマップを埋め込み連携するツールはLarkが最もおすすめ
  • NotionはMermaid記法でもマインドマップを作成できる
  • 公式無料テンプレートは『最強の思考法「マインドマップ」はNotion AIでさらに進化する!』が唯一おすすめ

マインドマップでできること

マインドマップは、人間の思考プロセスをロジックツリーを使用して可視化する方法で、頭の中の情報やアイデアを書き出すことで思考整理を簡単におこなうことができます。ブレインストーミングなど、思考を発散させたいときに便利な手法です。

マインドマップでできることは、次のとおりです。

  • 思考やアイデアをすべて発散する
  • 発散したアイデアを整理する
  • 情報を階層的に視覚化してわかりやすくまとめる

Notionの機能のみでマインドマップを作成する場合は、次にお伝えするMermaid記法を使用する必要があります。

Mermaid記法とは

Mermaid記法とは、テキストベースでさまざまなダイアグラムを描画できる記法のことです。特に、フローチャート、シーケンス図、ガントチャート、クラス図などを簡単に作成するために使われます。

この記法は、記述がシンプルでありながら複雑な図面を生成できるのがメリットです。Notionでも、Mermaid記法を使用してマインドマップを作成することができます。

Mermaid記法でマインドマップを作成する方法

Notionではコードブロックを使用してさまざまなコードを見やすく記述することができますが、Mermaid記法を選択することで、書いたコードを図式化することが可能です。手順は以下の通りです。

Step1:Mermaid記法のコードブロックを呼び出す

Notionのページ画像
※出典:Notionのページを編集部が加工

空のブロックに「/mer」と入力すると、Mermaid記法のコードブロックを作成することができます。

デフォルトで記載されているコードは使わないので削除しておきましょう。

Step2:マインドマップを作成する

Notionのページ画像
※出典:Notionのページを編集部が加工

コードブロック先頭に「mindmap」と記述してください。Mermaid記法ではインデントによってロジックツリーの階層を簡単に表現することができます。

マインドマップのイメージは画像のようになります。Tabキーを押すことでインデントを挿入し、マインドマップの階層を下げることができます。

また、同階層に項目を追加したい場合、インデントが同じ高さになるように項目を並列に記述しましょう。

おまけ:テーマの変更

デフォルトで作成したマインドマップはモノクロ表示のため、少しみづらく感じるかもしれません。

上の画像では、TESTtopic1が接続されていないように見えますが、実際は白い線で接続されているようです。

Mermaidのスタイルはいくつか変更することができます。

Notionのページ画像
※出典:Notionのページを編集部が加工

上の画像は、先ほどのコードの先頭に「%%{init:{‘theme’:’default’}}%%」と追記したものです。

本記事では詳細は割愛しますが、他にもさまざまなスタイルの適用、要素の形を丸や雲型に変更することなどが可能です。

Mermaid記法はNotion固有のものではなく、コードを用いた作図のために広く用いられている手法です。

Mermaid記法の公式ヘルプページでさまざまなコードを確認することができるので、気になる方は調べてみてください。

外部ツールで作成したマインドマップを埋め込む方法

最も簡単でおすすめなのは、マインドマップの作成は外部ツールに任せてしまって、Notion上に埋め込んで表示することです。

マインドマップを作成する目的は、思考を発散させることです。Mermaid記法でマインドマップを作成することでNotion一つで完結させることはできますが、マインドマップ作成の要であるスピードが損なわれてしまいます。

現在はNotion上に埋め込むことができるマインドマップツールが多く存在し、中でも後でご紹介する「Lark」であればNotion上で編集することも可能です。

筆者としてはNotion単体で完結することにこだわりすぎず、本来の目的に合わせてツールを選定することが大切だと考えています。

Larkは無料でアカウント登録やマインドマップの埋め込みが可能ですので、ぜひこのセクションを読んで試してみてください。

Notionへ埋め込めるマインドマップツール

Notionへ埋め込めるマインドマップツールとして、Notionと公式な互換性のあるMiroと前述のLarkの2つをご紹介します。

基本的な使い方や埋め込み方法は同じですが、Miroは無料でできることに制限がある一方、Larkは無料でもNotion上でマインドマップの編集までを完結することができます。

無料プランでの機能比較
項目MiroLark
基本情報運営会社Miro.comLark Japan株式会社
イメージ
MiroのTOPぺージ
※出典:Miro
LarkのTOPぺージ
※出典:Lark
サービスサイトMiroオフィシャルサイトLarkオフィシャルサイト
マインドマップの作成無制限無制限
同時に編集可能なファイル(ボード)3つまで無制限
共有リンクの発行
Notionへの埋め込み
Notion上での編集×
料金フリープランありあり
有償プランのトライアルなしあり
月額料金$10~/1ユーザー・月
※年払い:$8~/1ユーザー・月
1,420円~/1ユーザー・月
詳細詳細詳細
※出典:Miro/Larkの各サービスサイト
※出典:Notionへの埋め込み | Notionオフィシャルサイト
※2024年10月時点

Miro

MiroのTOPぺージ
※出典:Miro

MiroはWeb会議などで広く利用されているオンラインホワイトボードツールです。付箋のようなUIでチームでのブレインストーミングにも優れています。

Miroには数多くのテンプレートが用意されており、マインドマップを簡単に作成することも可能です。

NotionにMiroボードを埋め込む手順は以下のとおりです。

Step1アカウント登録する


公式サイトのサインアップからアカウント登録をおこないましょう。有料プランにアップグレードしない限り、Miroは無料で利用可能です。

Step2マインドマップの作成する


Notionのページ画像
※出典:Notionのページを編集部が加工

ダッシュボードにはいくつかのおすすめテンプレートが表示されています。`マインドマップ`を選択すると、空のマインドマップが生成されます。どのマインドマップツールでもそうですが、[Enter]で同じ階層、[Tab]で下の階層に項目を増やすことができ、ドラッグ&ドロップで並べ替えも簡単に可能です。

Step3共有用リンクを発行する


Notionのページ画像
※出典:Notionのページを編集部が加工

右上の[共有ボタン]をクリックします。デフォルトでは「リンクを知る全員がアクセス不可」となっているので、ここを「閲覧者」に変更してください。

Step4Notionへの埋め込む


Notionのページ画像
※出典:Notionのページを編集部が加工

STEP3で発行したリンクをNotion上の任意のブロックにペーストします。貼り付けオプションから[Miroボードを埋め込む]を選択しましょう。

埋め込んだマインドマップは、移動・拡大・縮小は可能ですが編集はできません。編集する際はMiro上で直接編集しましょう。

Lark

LarkのTOPぺージ
※出典:Lark

Larkはチャットを起点に、ミーティング、ドキュメント作成、カレンダーなどのあらゆる機能を統合したオールインワンツールです。このうちのドキュメント作成ツールの中に、マインドマップを簡単に作成する機能が備わっています。

また、Miroは編集可能な共有リンクの発行が有料プランでしかできないのに対し、Larkは無料プランであっても編集可能な共有リンクの発行が可能です。

Larkで作成したマインドマップをNotion上に埋め込む手順は以下のとおりです。

Step1アカウント登録する


Larkの利用のMiroと同様にアカウント登録が必要です。

公式サイトのサインアップから無料でアカウント登録をおこないましょう。

Step2マインドノートを作成する


Notionのページ画像
※出典:Notionのページを編集部が加工

Larkのサイドバーから[Docs]を選択し、[新規作成]をクリックします。プルダウンから[マインドノート]を選択し、[マインドノートを新規作成]をクリックしましょう。

新しく開いたウィンドウが英語表示になる場合、右上のアイコンをクリックして[Language]から日本語に変更できます。あとはMiroと同様にマインドマップを作成していきましょう。

Step3共有リンクを発行する


Notionのページ画像
※出典:Notionのページを編集部が加工

右上の[共有]ボタンをクリックし、[リンクの共有範囲]のプルダウンから[リンクを取得した全員が編集可能]を選択します。

ここで他の共有設定にするとNotionに埋め込んだときに編集できないため、注意しましょう。最後にリンクをコピーしてください。

Step4Notionへ埋め込む


Notionのページ画像
※出典:Notionのページを編集部が加工

コピーしたリンクをNotionにペーストし、貼り付けオプションから[埋め込み]を選択します。埋め込んだマインドマップはNotion上で編集が可能です。

Notion AIでマインドマップを作成する方法

Notion AIを使用することで、マインドマップを簡単に作成することができます。

原理としてはMermaid記法を用いたマインドマップをAIに書かせるというものです。

Notion AIの活用は、Mermaid記法の学習は不要ですし、スピードを落とさずにマインドマップへ思考を書き出すことが可能です。

具体的な手順は以下のとおりです。

大きく分けると以上の2つです。順番に説明します。

Step1:マインドマップに起こしたい内容をリスト化する

Notionのページ画像
※出典:Notionのページを編集部が加工

まずはマインドマップにしたい内容をNotion上に書き起こしましょう。簡単な箇条書きリストで構いませんが、情報のまとまりごとにネストしておくといいです。

Mermaid記法を用いた際にインデントによって階層を表現した手法と似ていますが、リストブロックであれば並べ替えなどの操作をドラッグ&ドロップだけで完結できることもあり、Mermaid記法よりも直感的に情報を整理することができます。

Step2:Notion AIを呼び出してマインドマップを書かせる

Notionのページ画像
※出典:Notionのページを編集部が加工

次にNotion AIを呼び出して、先ほどのメモをマインドマップ化してもらいましょう。

Notion AIは、ページ内の空のブロックでスペースキーを押すと呼び出すことができます。

上の画像では、「Mermaid記法でマインドマップ化して」というプロンプトを入力しています。

Notion AIはページ内の情報をプロンプトの前提条件として参照してくれるので、「このページの内容について」「このリストは旅行計画のメモです」のような文章を入れる必要もありませんね。

ちなみに、「各要素の形を丸に変更する」などの指示は成功しましたが、「テーマを変更してカラフルにする」指示はうまくいきませんでした。

Mermaid記法でスタイルを変更したい場合は、Mermaid記法そのものについて質問する、または自分でコードを書き換えるなどの操作が必要になるかもしれません。

マインドマップのおすすめ無料配布テンプレート

マインドマップのおすすめ無料配布テンプレートをご紹介します。

テンプレートギャラリーでもマインドマップに関するテンプレートを配布している方は少ないため、ここでは関連の深いものを一つだけご紹介します。あくまでご参考までにご覧ください。

最強の思考法「マインドマップ」はNotion AIでさらに進化する!

Notionテンプレート『最強の思考法「マインドマップ」はAIでさらに進化する!』のキャプチャ
※出典:Notionテンプレート『最強の思考法「マインドマップはAIでさらに進化する!』
最強の思考法「マインドマップ」はAIでさらに進化する!の基本情報
項目内容
テンプレート名最強の思考法「マインドマップ」はAIでさらに進化する!
カテゴリマインドマップ
クリエイター名よこきみ(@yokokimi
テンプレート紹介ページ最強の思考法「マインドマップ」はAIでさらに進化する!テンプレートぺージ
※出典:Notionテンプレート「最強の思考法「マインドマップ」はAIでさらに進化する!
※2024年6月時点

公式のテンプレートギャラリーで日本語で配布されている唯一のマインドマップテンプレートです。このテンプレートでは、Mermaid記法を用いたマインドマップの作成方法を基礎から応用まで網羅的に学ぶことができます。

Mermaid記法をマスターすると、マインドマップだけでなく、シーケンス図やフローチャートなどさまざまな種類の作図に応用することができます。さらにNotion AIと組み合わせることで、作図の作業効率が大幅に上がります。

Mermaid記法について詳しく知りたい方、英語に抵抗があって公式ヘルプを読むのに抵抗があるという方にもおすすめです。

なお、他にもNotionテンプレートを沢山紹介しています。詳細を知りたい方は、「すぐ使えるNotion無料テンプレート16選!2024年最新版」で、さまざまなテンプレートを解説していますので、ご覧ください。

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すぐ使えるNotion無料テンプレート16選!2024年最新版

まとめ

この記事では、Notionを使ってマインドマップを作成する方法について詳しく解説しました。

Mermaid記法やNotion AIを活用して効率的にマインドマップを作成する手順を紹介し、さらに外部ツールを利用してNotionに埋め込む方法も取り上げました。

繰り返しになりますが、筆者としてはMermaid記法を用いたマインドマップ作成は、図として見せる目的以外ではあまりおすすめはしていません。

最もおすすめなのは、LarkをNotion上に埋め込んで直接編集する方法です。特にブレインストーミングを目的としたマインドマップ作成であれば、情報を発散させるスピード感がかなり重要です。

▼Notionでマインドマップを作成するのに最もおすすめな方法ついて改めて確認する
外部ツールで作成したマインドマップを埋め込む方法

また、Mermaid記法自体は強力な作図手法の一つであり、Notion AIとMermaid記法を組み合わせることで、シーケンス図やフローチャートなどのさまざまな図を効率的かつ簡単に作成することができます。そのため、Mermaid記法という手法を覚えておくだけでも使えるケースはたくさんあるでしょう。

Notionはあくまでツールの1つに過ぎませんので、ご自身の目的に合った手法を適切に選択してみてください。

よくある質問

ここでは、Notionのマインドマップについてよくある質問について回答していきます。

それぞれ確認しましょう。

Q1.マインドマップの欠点は何ですか?

マインドマップは大量の情報を洗い出し、整理することに優れていますが、情報量が増えすぎると混乱を招く場合もあります。時間や数を決めてアイデア出しをおこなう、適宜情報を整理しながら不要な情報を排除するなどの工夫が必要です。

Q2.マインドマップファイルをどうやって開きますか?

一般的なマインドマップツールであれば、ダッシュボードやドライブのような場所が存在するはずです。Miroの場合はダッシュボード、Larkの場合はDocsのホームからご自身が作成したボードやファイルを確認できます。

本記事執筆にあたっての出典・参考文献